「う~ん・・・僕はやっぱ24時間戦えねぇっす・・( ;∀;)」
僕はリゲインの歴代CMが大好きで、ひそかに全シリーズのバージョンをチェックしています(*´ω`)
古くは時任三郎さんから始まり(24時間戦えますか!はこれで有名になりました)、本木雅弘さん、佐藤浩市さんなど味のある俳優さんを採用し、わずか数十秒の映像の中にめちゃくちゃメッセージ性や共感性が存在します。
これなんか最高です♪( *´艸`)これを見てほっこりしない人もいないのでは
時にはうる星やつらのラムちゃんを登場させてみたり(男性はくぎ付けですw)、今回冒頭でご紹介した日本のサラリーマンをコミカルに描写したものもあったりと、本当に作りこまれています。
(ぜひYouTubeで観てみてください。素晴らしい傑作揃いです)
こういうCMって記事の中でも表現できればたちまちファン化すると思います。
(たとえば記事の冒頭部分で佐藤浩市さんのおっちょこちょいエピソードを自分の体験として語るとか)。
CMはストーリー性がありユーモアも存在するので、ライティングにおいてもすごく参考にできる要素がたくさんあります。
普段からそんな視点でCMを観るとすごくライティングの勉強になりますよ(*´ω`)
・・・と、いきなり横道にそれてしまいましたが(汗)
ここでお尋ねしたいことは、「読者様も24時間の中で執筆に向き合える時間ってそんなに多くないのでは?」ということです。
たとえば「さぁ、やろう!」と思った矢先、ピンポーン♪と先日ネットで注文した荷物が届いたり、
チロン♬とラインが誰かから届いたり、何かと作業を中断させてしまうものって身の回りにいくらでもありますよね。
そう考えると、集中して取り組める時間って1日の中で意外と少ないことに気付きます。
(まして副業で取り組んでいる方や子育て中の方はなおさらです(汗))
ですが、ライターとしてやっていくのであれば、これが原因で書けませんでしたという理由は成り立ちません。
限られた時間の中で効率的に記事を作成し、納品するためにはどうすればいいのか・・・?
これは、ライターさんであれば初心者でも玄人でもずっと悩み続ける永遠の課題だと思います。
もちろん良質の記事を書きあげるためには、理想としては膨大な時間をかけ、多大な集中力を投入するのが一番です。
しかし、現実的にはそうはいきません。
実際には、この「時間と集中力」を完全に継続維持できているライターさんはそんなに存在しないと思います(汗)
やはり、物理的な限界が存在します。
だからこそ、ライターは、限られていることを認識し、戦略を組み立てていかなければいけません。
(ここに気付いていないライターさんは記事作成スピードUP化はいつまでたっても難しいです)
限られた時間の中で質の高い記事を作成するための必要な考え方とは
そこで今回読者様にお伝えしたいのが「トレードオフ」という考えです。
トレードオフとは、何かを達成するために別の何かを犠牲にしなければならない関係のことです。
ダイエットに成功したいなら、甘いものを控えなくてはいけません。
お金を貯めたいなら、モノを買うのを控えなくてはいけません。
好きなあの子をゲットしたいなら、他の女の子は諦めないといけません。
(中には二人ともっていう猛者もいますが・・・(汗))
犬を飼いたいなら、猿を飼うのは諦めないといけません。
(犬猿の仲って言いますしね!(*´ω`)だんだんとふざけてしまうのが僕の悪い癖です・・・)
これが「トレードオフ」の考え方です。
このトレードオフの考え方が自分の中で上手にコントロールすることが出来れば、限られた「時間と集中力」の中でも、効率よく期待される結果が得られる確率が飛躍的に上がります。
何故かというと、無駄な「時間と集中力」を切り捨てることで、本当に必要な作業のみに「時間と集中力」を投資できるからです。
具体的には、優先順位の低い物事には極力「(思考する)時間」、「(行動する)体力」、「(喜怒哀楽の)感情」を浪費しないようにするといいです。
特に、普段あまり自分で意識してない「喜怒哀楽」は、実は「時間と集中力」をかなり割いています。
(気付けば失敗してしまった過去や、楽しい思い出、あるいは予想できない未来に物思いにふけってますよね汗)
ここで、ライターの我々の場合なら、
・どの導入部(切り口)を捨てるのか。
・どの本題を捨てるのか。
・どの文章を捨てるのか
・どの言葉を捨てるのか。
・どの文字装飾を捨てるのか。
・どの価値観を捨てるのか
・どのペルソナを捨てるのか
などを考えることができれば「トレードオフ」が上手く機能すると思います。
トレードオフの考え方の具体例
たとえば、歴史的に長年愛されているクラシックな盤ゲームを紹介する記事で、よく「チェス」と「オセロ」が取り上げられます。
お互い属性は類似しているかもしれませんが、そのゲーム論は全く異なります。
読み手に紹介する記事のテーマ候補として、異なるAとBのジャンルが考えられる場合でも、どちらかをなるべく切り捨てます。
つまり「チェス」の記事を書くのなら、「チェス」の紹介のみに集中し、「オセロ」の話題は切り捨てるのです。
こういう場合、どっちなのかはっきりと白黒つけるべきです。
なぜなら、どちらかに決めたら、それをとことん掘り下げていったほうが、読み手にとって満足度の高い記事となるからです。
とは言え、記事作成になれていない方、とりわけ初心者ライターさんが記事を書く時によく陥る罠としてこの「トレードオフ」が出来ていないことが考えられます。
こちらでも少し詳しく紹介しています。
いつも読んで頂きありがとうございます。 記事作成にまだ慣れていないライター初心者さんが、記事を書いているうちによく失敗する思考パターンがあります。 この思考パターンを意識して書い …
記事におけるトレードオフが出来ていない時というのは、一見、読み手にいろいろな情報を提供してあげたいと思う強い気持ちからだと思います。
ですが、その心理は実は「選択を切り捨てることに恐怖感や不安感を感じてしまう」からなのではと思います。
これは僕とご一緒させて頂いているあるライターさんとのやり取りです。
少しご相談に乗っていただきたいことがあります。
最近、心身の疲労をものすごく感じます。
私は記事を毎日書く習慣はできていますし、納品までの時間がかかるのも、いまはやむなき事と思っています。ただ、一記事にかける労力が半端ないです。生活管理の問題とは思っています。
そうならないように、2記事目を書く前くらいから時間の使い方や休み方もモデルとしてつくっていました。
午前中は家事や散歩でゆっくりして、午後から書き出す時間の使い方です。
もちろん、予定が入ることもあるので厳密にコレを守る!とは思っていませんでしたが。でも現実は朝起きて記事を書いてご飯もあまり食べすに記事を書いて夜てっぺん越えてから寝る……昨日は2時でした。
そんなことを続けていたら頭が回らなくなって(当たり前ですが)。
前の記事が終わって精神的な余裕が出来たときにペルソナ設定や骨格は出来てはいたんですが、最後の大量の文字をキーワードやペルソナに合わせて削る今の作業が全然進みません。1度書き出すととまらないんです。どうしたらいいでしょうか?
何がなんでもどこかに休む時間は作った方がいいのでしょうか。記事を一切書かない日をたまに1日設けてもいいのでしょうか。連鎖の話を読んでいたら私のAはなんだろう、とちょっと分からなくなってしまいました。
※連鎖の話はこちらで紹介しています。
「わかっちゃいるけどやめられねぇ♪」(0:34) やめられなくなるくらい記事を作成することが大好きだったら仕事も楽だよなぁ~。と、このフレーズを聞くたびに思うケントです∑(´д`*)(ちなみに僕は植木さんみ …
このライターさんは、書くこと自体はとても大好きなのですが、すべての「時間と集中力」を1記事に向けて投入しておりました。
また、その毎回書いて下さる記事の内容を拝見すると、あらゆる話題を取り上げ、すべて網羅した情報を紹介していました。
たしかに毎回作成する記事の文字数は数万文字と、すごくボリュームがあり大変読み応えがあるのですが、
結局読み手に一番伝えたいことが何か途中からわからなくなってくるとご自身悩まれていました。
これもトレードオフの考え方が定着してないことが原因のひとつだと思います。
そこで、僕の方からトレードオフの考え方に基づく記事作成方法をお伝えし、実践してもらいました。
こちらは、その時に僕がアドバイスした内容と、ライターさんのコメントです。
〇〇さんの場合は、作業を細分化しても良いかもですね。
そこで、ためしに曜日でパーツ作成を分けてみてはどうですか?
例えば、
月曜日はリサーチ・見出し設定
火曜日は結論執筆
水曜日は冒頭執筆
木曜日は本文執筆
金曜日は校正
土曜日は提出&次の記事イメージ
日曜日は休むor修正書き終わったらその日は終わる。それ以上しない。
そこで時間を空け、その間に頭の中で結論までの動線をシミュレーションするんです。
シミュレーションして頭の中でストーリーが思い浮かんでないから、その場で思いつきのまま、いろいろ組み替えたり、言い回しをかえたりしているかもしれません。
優れたライターさんは一筆書きとは言いませんが完成までがとても早いです。
それは、流れを頭の中で(書いても良い)イメージできているからですね。
下準備に時間をかけ、本番は省エネなのです。
なるほど、日によっての細分化、思いもしませんでした。書けるところから書くのはしていましたが……
確かにリサーチの日は設けてはいますが、そこの部分が準備が浅くて、結果的に書きながらまたリサーチし直している気がします。
キーワードとペルソナが決まっている時点で結論はでているはずなので、書くのが早い人はリサーチをしっかりして、その時点で流れがイメージできているということでしょうか。
そして結論から書いて、導入部からの流れのイメージをしっかり固めていく。
確かに私は思考に無駄が多い……!ありがとうございます。そのやり方で次からやって見ます!
つまり、朝から晩まで執筆するという考えを切り捨てるために、執筆でPCに向かい合う時間をまず切り捨てるようアドバイスしたのです。
このライターさんはその後は、その日の作業を決めた執筆方法に切り替えたため、気持ちに余裕が少しできたと言われていました。
また、記事自体も、すごくシンプルですが、内容も濃く、読み心地の良い記事に仕上がるようになりました。
元々書くことが大好きで、文字数も苦じゃない方なので、その長所を活かしつつ、今回のように記事作成の取り組み方のコツを学んでいけば、短時間で素晴らしい記事が書けるライターさんになるのではと思っています(^^)
さきほどもお伝えしたように、限られた時間と集中力の中で効率的に読み手が満足できる記事を作っていくためにはトレードオフの考え方は必須です。
読み手は、あらゆるモノ(情報)を用意したまるで総合デパートのような記事よりも、
一つのモノに特化した専門店のような記事の方が満足度が高いです。
(これはそれぞれの記事の滞在時間から傾向を調べてもあきらかです)
なぜなら、誰もが知っている広く浅い情報よりも、自分だけしか知らない狭く深い本当に有益な情報を読み手は欲しているからです。
たとえば、ダイエットで真剣に悩んでいる女性が、悩み系まとめサイトやキュレーションサイトにあるような平べったいダイエット記事を参考にするでしょうか?
まず参考にしないと思います(汗)
おそらく、自分が悩んでいる体の部位に特化したサイトやブログのダイエット記事を参考にするはずです。
さらに、その記事においても、何種類ものダイエット方法を紹介している記事と、本当におススメする1種類のみ紹介している記事の場合、どっちのほうが説得力があり、満足度が高いでしょうか?
おそらく後者だと思います。
これも、トレードオフにより切り捨てたからだと思います。
このように、記事の取り組み方も、記事の情報価値の提供の仕方もトレードオフを意識し実践したほうが自分も読み手も満足度が高くなります。
同じ納品記事数だとしても、トレードオフを上手く実践できれば、その後のライターとしての展開に大きな差がついてきますので、ぜひ注意してみてくださいね。(トレードオフの考え方を知った読者様はかなりラッキーかもしれません♪)
なかなか時間がとれないライターさんへ
たしかに、あれもこれも取り上げて、読み手に有益な情報をお伝えしたい気持ちは理解できます。
(せっかく読んで頂くのですから満足して帰ってもらいたいってやっぱり思いますよね(*’ω’*))
ですが、読み手の満足度とこちらが提供する情報量は必ずしも比例しないこともあります。
すべてを伝えたい気持ちを抑え、あえて本当に伝えたい情報以外を切り捨てる勇気も必要です。
そうすれば、トレードオフした分だけ得られる読み手の書き手に対する信頼感も増大していくはずです。
だからこそ、ここは相手の価値観を優先し、トレードオフの考え方を実践してみてください。
読み手の満足度の高い記事を提供することこそライターの仕事であり、自分で選択し決めた行動なら、結果的に記事の内容にも納得できるのではないかと思います。
ライターという仕事は、時には何を伝えれば読み手に満足してもらえるのか分からなくなり、混乱する時もあると思います。
それでも、読み手の事を真剣に考え、悩み苦しみながらも必死で文字に気持ちをのせて書き綴る自分を誰よりも認めてあげてくださいね。
そうすれば、いつか一人前のライターとして精神的にも経済的にも強く自由になれた時に、あの時頑張った自分を誇らしく思えるはずです。
まとめ
すこし複雑になりましたので、まとめます。
- ライターの「時間と集中力」は限られており、それを効率的に展開できるように戦略を考えていく必要がある。
- そのためには何かを達成するために別の何かを犠牲にしなければならない「トレードオフ」の考え方が非常に役に立つ
- 好きなあの子をゲットしたいなら、他の女の子は諦めないといけない(*´▽`*)
- 総合デパートのような記事よりも専門店のような記事の方が読み手の満足度は高い傾向にある
- 情報を切り捨てることは不安だが、勇気を持って選択すれば読み手の信頼を得ることができやすい
- 読み手の事を真剣に考え、悩み苦しみながらも必死で文字に気持ちをのせて書き綴る自分を誰よりも認めてあげる
今回は以上となります。
ではでは、読者様も記事作成がんばりましょうね♪(*´ω`)
最後まで読んで下さりありがとうございました!
(くぅ~~~、全部ゲットしたい!!(〃艸〃)(〃艸〃) おいっ)
ケント