【書人 ayano】病気になってやっと気付いたこととWebライターのこれから

ケントです。

いつもありがとうございます。

僕はウェブ空間の中で作ってみたい世界があります。

しかしながら、その規模が大きくて一人では到底成し遂げられません。

なので、自分の世界観に共感してくれた女性ライターと一緒に取り組んでいます。

嬉しいことに今はおよそ100名の仲間が集まってくれました。

一緒にあーでもない、こーでもないと言いながら毎日ワクワクしながら取り組んでいます。

僕の実現したいことは、女性、とりわけ主婦さんが「書人」として活躍できるステージを作ることです。

ちなみに、このコミュニティーの中では、みんなお互いを「ライター」ではなく「書人」と呼んでいます。

ライターはクライアントへ記事を納品し報酬を得れば基本それで終わりです。

また新たに次の記事に着手し、クライアントへ納品。

そしてまた次の記事へ・・・。その繰り返しです。

ライターとは書く仕事ですが、ごく一部の恵まれた高報酬ライターをのぞき、

生涯これを独りで続けていくのはなかなかの覚悟がいると思います。

何よりも自分の資産としては残りませんよね。

「書人」

自分のために記事を書き、着実に自分の資産として残し、それを「個のスキル」として世の中に発信し稼ぐ人

僕は「書人」をこのように定義しています。

そして、気の合う「書人」が集まり、「ライティングの面白い未来」に向けて全員で取り組んでいく環境、

すなわち、

「書く仕事」を「書く人生」にできるコミュニティーの形成

これを実現するために現在進行形で取り組んでいます。

コミュニティーの中には本当に尊敬でき、魅力的な書人がたくさんいます。

そこで、今回はその中の一人の書人を紹介したいと思います。(ブログは共有できるのでお招きし、執筆してもらいました(*´ω`))

もし良かったら、読んでみてくださいね。

もしかしたら、読者様のライター人生において何かのきっかけになるかもしれません。

ケント

 

こんにちは。

ayanoと申します。

2020年6月から全くの初心者の状態から始めまして、今9記事目を書き終わったところです。

今回ケントさんから『「書人からの手紙」を書いてみませんか』と、お話をいただきましたので自分のことを書かせていただこうと思います。

 

私はずっと産後うつ病をこじらせていました。

 

そんな私がライティングを始めるまでのいきさつと、始めてからの今の気持ちをお話したいと思います。

 

みなさんが暗い気持ちになったり嫌な気持ちにならないようにお伝えしたいなと思いますので、よろしければお読みください。

 

しっかり者の子ども時代

 

遠い昔の子ども時代から書かせていただこうと思います。

だいぶ昔のことですみません。

 

私は重度障がい者である母から産まれました。一人っ子です。

母は足が不自由で車いす生活、手は右手のみが動かせました。

身の回りのことはほとんど自分でできていましたが、その他の家のことはとても苦労していました。

父は会社員をしながら家事のほとんどを担っていました。

 

とても優しい両親でしたが、そのような家庭環境でしたので私は、

「両親に迷惑をかけてはいけない」

「自分のことは自分でやらなければいけない」

「人に甘えてはいけない」

という自立心の強い子どもに育っていったと思います。

 

「そうなりなさい」と言われたわけではありません。

「そうなるべき」と自分で思っていたのです。

 

実際両親からは「手のかからない子だね」と言われていました。

 

結婚・出産で幸せに?

 

そんな子ども時代をすごし、大学卒業後は老人介護施設で介護と相談員の仕事に就きました。

でも私は子ども時代からずっと、「普通のお母さんになる」というのが夢でした。

 

「頼れるお母さん」に憧れていたのです。

 

3年ほど働いて結婚退職しました。

夫は週に数回夜勤のある忙しい仕事の人でした。

 

数年して妊娠し、長女を出産。

 

里帰りしましたが、母は自分のことで精一杯、父も仕事と母の介護で忙しい状態。

「ここにいるのは申し訳ない」と思い、すぐに自宅に戻りました。

 

夫の仕事は相変わらずとても忙しく夜勤もあり、夫の両親も事情があって頼れない状況でした。

 

慣れない育児でしたが、なんとか頑張ろうと気合で乗り越えました。

相変わらず「自分のことは自分でしなくちゃ」という気持ちが強かったのです。

 

その2年後に2人目妊娠。

2人目出産時も里帰りしましたが、またすぐに自宅に戻りました。

長女の幼稚園入園もあったからです。

 

でも2人目の産後は気合では乗り越えられないものがありました。

 

幼稚園の送迎、お弁当作り、新生児の子育て、私は全てをひとりで抱え込んでしまいました。

 

それなのに家族みんなから「大丈夫なの?」と聞かれても、「大丈夫だよ」と答えてしまっていました。

今考えるとほんとにバカだなーって思います。

 

「大丈夫だよ」は「大丈夫ではなかった」

「大丈夫、大丈夫」と言っていましたが、全然「大丈夫」な状態ではなかったのです。

 

完璧なお母さんになりたいのに、だんだんできていたことができなくなっていきました。

お弁当が作れない。

夕飯も作れない。

おむつも替えられない。

 

大変だけど人に頼りたくない。

というか、人に頼る方法がわからないのです。

人に頼るなら自分で頑張った方が楽だと思っていました。

 

そして自分を追い込み、結果子どもが怖くなっていきました。

子どもといっしょにいるのがつらい。

 

「あれ、なんだか息ができない……。苦しい」

 

産後うつ病になっていました。

夫は私を入院させました。

 

このあたりの記憶があまりありません……。

産後うつという病気は知っていましたが、まさか自分がなるとは思っていませんでした。

 

私が入院して子どもたちはどうするのか、ということになりました。

 

父が仕事を早期定年退職して、母と共に私の家に住み込みすることになりました。

 

60代のおじいちゃんが母の介護と3歳児と新生児のお世話をする。

幼稚園を退園させ2人の子どもを保育園に入園させましたが、どんなに大変だったでしょうか……。

 

「自分のことは自分でやる」と頑張った私は、結果として家族みんなに大迷惑をかけることになってしまいました。

 

ショックでショックでずっと病室でひとり泣きました。

なんのために子どもを産んだんだろう。

なんのための人生だったのかな。


でも私には何も考えずに何もせずに、とにかくゆっくり休むことが必要でした。

ひたすら寝ました。

 

そして病院で知り合った同じ病気の方々と、少しずつお話するようになりました。

みんな立場は違いましたが、病気のことを共感しあうことで癒されていきました。

 

 

病気になって気付いたこと

結局3か月も家族と子どもをほったらかして入院してしまいました。

 

退院はうれしくもあり、怖かったです。

「私に子どもたちのお世話ができるのだろうか」

 

両親には退院後もしばらくいっしょに暮らしてもらいました。

 

 

実際私は何もできず、父が家族のために料理を作ってくれて、母が子どもたちに絵本を読んでいるのをそっと眺めていました。

夫は毎日私の話を聞いてくれました。

 

 

「なにもできなくてごめんなさい」と家族みんなに言いましたが、

みんなが「ただいるだけでいいんだよ」と言ってくれました。

 

そして「今まで無理させてしまってごめんね」とも言わせてしまいました。

もう二度と家族にこんなことを言わせたくありません。

 

私はまず「子どもと一緒に寝る」という本当に当たり前のことから育児をやり直しました。

 

「今日は子どもと手を繋いだ!」

「今日はいっしょにご飯を食べられた!」

「今日はいっしょにお風呂に入れた!」と

 

 

ひとつずつ、ひとつずつできるようになり自信がついてきました。

 

そしてよくなったり悪くなったりを繰り返しましたが、今病気は完解しています。

 

 

全ては家族と周りの方々のおかげです。

 

家事を全て引き受けてくれた父、子どもたちと遊んでくれた母、支えてくれた夫、明るい子どもたち、病院のみなさん、保育園の先生。

 

私の周りには頼れる方がたくさんいました。

私は自分が一人で何でもできると勘違いしていましたが、実際私は一人では何もできませんでした。

 

本当に強い人とは自分ができないと認め、人に助けて下さいと言える人だと思います。

 

そして人に優しくしたければ、まず自分を大切にできるようにならなければいけないと思いました。

 

 

周りの人を大事にしたければ、自分も大事にしてあげなければ。

人に頼るということをやってみよう。

病気は私にそんなことを気付かせてくれました。

病気になってよかったんだと思います。

 

ライティングと出会う

子どもたちは2人とももう保育園を卒園しました。

 

私は今、毎日家族と笑顔でご飯を食べられています。

2年前からリハビリを兼ねて社会復帰をと思い、午前中だけ販売のアルバイトをしています。

 

そしてもう少し何かできるかな?と思っていたところ、ケントさんとライティングのお仕事に出会いました。

なるべく子どもたちのそばにいたいと思っている私には、自宅でできることがとても有難いです。

また、

  • 記事の書き方を最初からマニュアルに沿って学ぶことができる
  • わからないことをすぐに教えていただける
  • チームのみなさんのレベルの高い記事を読むことができる

という、素晴らしい環境で勉強させていただいています。

 

特に自分の書いた記事にみなさんから感想をいただけることは、毎回自信とやる気につながっています。

 

「病気がよくなったら何か人の役に立つようなことがしたい」と思っていましたが、今「ライティングを続けていけばそれができるかもしれない」と思うようになりました。

目標が見えてきたのはとても嬉しいです。

 

ただ、記事を書くことはすごく難しく、毎回時間がかかり過ぎてしまっていつも申し訳なく思っています。

まとまった時間を取れない、いい記事が書けなくてつらい、と思う時もあります。

でもそんな時はチームのみなさんに正直にお伝えしています。

聞いてくれる人がいる、受け止めてくれる人がいるってすごく嬉しいです。

 

納期を決めて記事を速く仕上げること、チャットワークに積極的に参加することが今の課題です。

 

 

私はまだまだ生き方が下手ですが、少しずつみなさんに助けてもらいながら成長していきたいなと思います。

 

在宅でライティングのお仕事、副業をしている、しようとお考えの方は、きっと頑張り屋さんで家族思いの優しい方なのではないかなと思います。

そんなみなさんには、どうか自分自身にも優しくして、頑張ってるねと自分を褒めてあげてほしいなと思います。

 

 

長くなってしまいました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

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