【書人 都戸佐呉】浮き草が根を生やしたWebライターの話

ケントです。

 

いつもありがとうございます。

 

僕はウェブ空間の中で作ってみたい世界があります。

 

しかしながら、その規模が大きくて一人では到底成し遂げられません。

 

なので、自分の世界観に共感してくれた女性ライターと一緒に取り組んでいます。

 

嬉しいことに今はおよそ100名の仲間が集まってくれました。

 

一緒にあーでもない、こーでもないと言いながら毎日ワクワクしながら取り組んでいます。

 

僕の実現したいことは、女性、とりわけ主婦さんが「書人」として活躍できるステージを作ることです。

 

ちなみに、このコミュニティーの中では、みんなお互いを「ライター」ではなく「書人」と呼んでいます。

 

ライターはクライアントへ記事を納品し報酬を得れば基本それで終わりです。

 

また新たに次の記事に着手し、クライアントへ納品。

 

そしてまた次の記事へ・・・。その繰り返しです。

 

ライターとは書く仕事ですが、ごく一部の恵まれた高報酬ライターをのぞき、

生涯これを独りで続けていくのはなかなかの覚悟がいると思います。

 

何よりも自分の資産としては残りませんよね。

 

「書人」

自分のために記事を書き、着実に自分の資産として残し、それを「個のスキル」として世の中に発信し稼ぐ人

僕は「書人」をこのように定義しています。

 

そして、気の合う「書人」が集まり、「ライティングの面白い未来」に向けて全員で取り組んでいく環境、

 

すなわち、

 

「書く仕事」を「書く人生」にできるコミュニティーの形成

 

これを実現するために現在進行形で取り組んでいます。

 

コミュニティーの中には本当に尊敬でき、魅力的な書人がたくさんいます。

 

そこで、今回はその中の一人の書人を紹介したいと思います。(ブログは共有できるのでお招きし、執筆してもらいました(*´ω`))

 

もし良かったら、読んでみてくださいね。

 

もしかしたら、読者様のライター人生において何かのきっかけになるかもしれません。

 

ケント

 

はじめまして、都戸佐呉(ととさくれ)と申します。

3ヶ月ほど前から、ライター業で生計を立てることを目指して活動を始めました。

 

ライターは小学生の頃から憧れていた職業の一つですが、大学卒業後はライティングとは無縁の会社に入って3ヶ月で辞め、それから2年間アルバイトや派遣・契約社員として働いたり休んだりしていました。

 

ここでは、私が今の状況に落ち着くまでに通った回り道の話をさせていただこうと思います。

 

話をまとめるのが苦手で少し長くなってしまいますが、「かく」以降からでも読んでいただければ幸いです。

 

やらないんじゃなくてできない

大学の頃の私は、自分が本当にやりたいことが何なのかよく分からず、とりあえず卒業したら一会社員としてそれほどストレスにならないような仕事内容・環境で自分の時間を大切にしながら働ければいいな、と考えていました。

 

大学時代に飲食やコンビニ、イベントスタッフ、倉庫内作業などのアルバイトを経験し、さらにいくつかの企業の見学やインターンシップにも参加した上で、私はとりあえず倉庫や工場での仕事ならどうにかできそうだと考えました。

 

大学卒業とともに気に入っていたアルバイトを辞めた私は、唯一内定をもらえた印刷工場で働き始めました。

 

しかし、実際に働き始めてみると

 

  • マルチタスク
  • 毎日同じ人と顔を合わせて会話をしなければならない
  • 何回も同じことを聞くと思いますがいいですかと念押しした際「いいよ」と言っていたはずの先輩が怒り出す(※数ヶ月~一年くらいすると急にできるようになるがそれまではまったくできないし覚えられない)
  • 相変わらず気付くと全く関係ない内容の考え事に没頭していてミスをする

 

など、普通の人であればとりあえずできる・しない・多少不満はあっても耐えられそうなことでも、発達障害傾向のある私には周囲に理解やサポートをしてもらわないと解決しきれない問題だらけでした。

 

また実際に働いて今後の人生の時間の大半が仕事に費やされるのだと実感したことで、

「職場以外でも使える汎用性の高いスキルを身につけて、もう少し楽しい仕事がしたい」

と思うようになりました。

 

結局その会社は3ヶ月で辞め、母親が「自分の周りにも何人かいるから」としきりに勧めてきていたwebデザイナーを目指すことにし、正社員として働いた3ヶ月分の収入を使ってwebデザインスクールに通い始めました。

 

また同時に、そこで学んだスキルを生かせるようなアルバイトも探し始めました。

 

しかし、そうしたアルバイトは経験者や美大出身でないと応募できないか、「未経験者歓迎」としているところでも経験者が優遇されるために、仕事はいつまで経ってもまったく見つかりませんでした。

 

また、webデザインを学んでいくうちにどうやら自分がそれほどwebデザインを好きではないらしいということが分かってきました。

 

60万も払って学んだのだから活かしたい気持ちは当然ありましたが、家で復習しようとしてもまるでネオジム磁石の同極同士をくっつけようとするように集中力が逸れてしまい、逸らすまいと気をつけると「気を逸らさない」ことに集中してしまって、とても仕事になどならないのです。

 

結局Webデザインも諦め、私は「何にもできず何にもなれない、いつも中途半端で自分はいったい何がしたくて生きているんだろう」と考えるようになりました。

 

ただうんうん唸って悩んでいても何も変わらないので、「死ぬ間際に後悔しそうなことは何かあるかな」と考えてみました。そうして思い浮かんだことの中にヒントがあるかもしれないし、大した理由がなければそのまま人生を終わらせてしまおうと思っていました。

 

そうして、「駄作とかクソ作品って馬鹿にされてもいいから(よくないけど)、自分で描いた・書いた話を、一つでいいからまともに出したい」と思っている自分に気づきました。

 

その時描きたいと思っていた話の内容も考えた上で漫画という形にすることにしたのですが、私は決して絵が上手いわけではなく、そのままでは読んでもらいにくいので、まずは絵の練習をしなければなりません。

 

また、描くことにあまり慣れていないぶん筆が遅いため、作品として出せる状態にするまでにはどうしても時間がかかってしまいます。

 

売るつもりもない漫画だけ描いているわけにもいかないため、私は唯一少しだけ自信があった「ライティング」を仕事にできないかやってみることにしました。

 

かく

まず、「ライター 未経験」で検索をかけ、ヒットしたサイトで紹介されていた記事作成サービスに登録しました。

 

しかし、そこはライターの数に対して仕事の数が少なく、また要求される記事の内容も「高級腕時計」や「車について」など私の知識が浅くて書きづらいものばかりでした。

 

「上級ライターテスト」に合格すれば受けられる仕事の数が増えるということだったので、「まあいけるだろ」くらいの気持ちで課題として設定されたあまり興味のない分野の記事を書いて提出し、結果を待ちました。

 

しかし返ってきたのは「不合格」という結果と、どこかの会員規約みたいに長い「あなたの課題点」について述べた文章で、流し読みした限りでは「要するに全部」ということのようでした。

 

さすがに意気消沈して、それから半年ほどの間は全く関係ないアルバイトをしながらストーリーを練ったりちまちまと絵の練習をしたりしていたのですが、今年3月ごろに家の事情で一時的にアルバイトをやめることになりました。

 

その頃から新型ウイルスが世界中で猛威をふるい始め、家の用事が済んだ頃には外に出てのアルバイトなど危なくてできないし求人もない、という状況になってしまいました。

 

まさかこんなことになるとは思わず、「元気を出すため」などと理由をつけて新しい腕時計などを買ってしまっていた私は何か在宅でできる仕事をしなければと考え、以前とは別のサイトに登録しアンケート回答などの簡単な仕事を始めました。

 

しかし、特に文章を書いて回答するものをやった時はどうしてもたくさん書きたくなってしまい、やっている時間のわりにまったく稼げません。

 

「でも商品として出せるような記事は私は書けないようだから記事作成の仕事も受けられないし、どうしたものかなあ…」と悩んでいた時、ケントさんの募集ページを見つけました。

 

「調べることで自分の知識も増えていく」「稼げるライティング技術が身につく」…

 

(サイトに登録したての頃に一度仕事だと思って連絡したらマルチの勧誘だったことがあったので)念のためもう一度募集内容をしっかり読み込み、これだ!となり、webデザインの仕事でことごとく不採用にされたことを思い返しつつもテストを受けた結果、ついにライターを名乗れることになりました。

 

記事のテーマ選びや作成は思っていたより大変でしたが、丁寧に添削・アドバイスしてもらえるおかげで、それまでいくら検索して調べてもよく理解できなかった「SEO」がわかるようになり、またSEOと同じくらいよく聞く「WordPress」も扱えるようになりました。

 

記事という形で情報を発信するにあたり、

  • 信ぴょう性に欠ける情報を極力排除して正しいと思われる情報を選び
  • 中学生が読んでも理解できるような言葉を使い
  • 疲れた頭でも楽に読めそうな程度に行間を空けて

書く、ということに気をつけるので、自分自身の知識が増えるだけでなく情報リテラシーも高まったように思います。

 

また、もともと書くこと自体が好きなためか、工場勤務やwebデザイン、一般事務の仕事のときと比べても、気づいたら全く関係ない考え事に没頭していることが少なくなったように思います。

 

何より、記事を出すたびに毎回他のライターさんから感想やコメントを通して褒めてもらえるので、モチベーションがめちゃくちゃ保ちやすいです。

 

これから

冒頭でも書いたように、そして読んでいただいてわかるように、時々内容の取捨選択や文章をまとめるのがうまくいかない時があります。

 

今回のこの「書人からの手紙」でも、ライティングと関係ない悩みをつらつら書いていたのを1000字ほど削りました。何やってんだ。

 

今後は、「書人百花」を中心に記事を書き、また添削者として、その記事を書いたライターさんのサポートをするとともに私自身のスキルアップをはかっていきたいです。

 

「みんなと一緒の普通の人生」を送る才能すらなく、本当にやりたかったことをいつの間にか忘れてずいぶん回りくどいことをしましたが、他の仕事を経たからこそライティングがいかに自分に合っているかがよくわかります。

 

ふらふらと遠回りしたからこそ、これから私はライターとしてやっていくんだという気持ちがより固く揺らぎないものになったと感じます。

 

選択を迫られた時、私はいつか聞いた「迷った時はより勇気が要る方、運命が転がり変わっていく方を選べ」という言葉を信じ、どう進むか決めることにしています。

 

もし多少間違ったとしても、最終的には自分の在るべき場所へと還っていくものだ、私の好きな漫画の言葉を借りるなら「結局は自分の『向かうべき道を歩んでいくものだ』」と思っているからです。

 

今、新しく何かを始めたい、変えたいと思っているけれど不安で足踏みしている方は、ぜひ思い切って新しい方へ進んでみてはいかがでしょうか。

 

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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